基礎物理学研究所 研究会
量子情報の新展開
New Horizon in Quantum Information Science  
-複雑性の極限における普遍的物理の探求-
期間:2014年 3月 23日-25日
場所:京都大学基礎物理学研究所 
湯川記念館 パナソニック国際交流ホール

【概要】

 量子情報は、制御下におかれた量子多体系が織り成す「複雑性」(complexity)を情報理論を駆使することによって定式化し、複雑性の極限にある物理を探求してきました。最近では、物理、化学、情報、数学など他の分野からの知識の流入のみならず、量子情報分野で新たに得られた知見や手法が異分野へと応用されるようになってきました。

 本研究会では、「量子情報」という統一言語のもとに量子情報・物性物理学・統計力学・情報理論・計算機科学などの分野の研究者、そして冷却原子、超伝導、電子・核スピンの制御などの量子系の制御を実際に行っている研究者が一同に会し、新世代の量子情報分野の開拓を目指した世界的潮流・問題意識の共有、分野の枠を超えた議論・交流を行います。物理・化学・情報・数学など異分野からの積極的な参加をお待ちしております。


【日時・場所】

期間:2014年 3月 23日-25日

場所:京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館 パナソニック国際交流ホール

(開催日程は、海外からの帰国者に配慮し、物理学会の直前に設定しております。よろしくお願い致します。)

★前日、22日に京都大学吉田キャンパス総合研究8号館3FにあるNSホール(予想を上回る参加人数に達したため、開催場所を変更致しました。)にて、関東関西合同量子情報スチューデントチャプタ主催により、量子情報・計算・実験、そして量子アニーリングを基礎から学ぶチュートリアルワークショップを開催いたします。奮って是非ご参加下さい。

【座長リスト】NEW!

 市川翼(学習院大学)

 井上純一(北海道大学)

 宇佐見康二(東京大学)

 大関真之(京都大学)

 押川正毅(東京大学)

 杉山太香典(ETH)

 高橋義朗(京都大学)

 西野友年(神戸大学)

 引原俊哉(群馬大学)

 藤井啓祐(京都大学)

 古川俊輔(東京大学)

 (本研究会では、理論・実験間、異分野間の交流を触媒するために、関連分野の研究者の方々に座長として参加をお願いしています。)

【締切】
口頭発表、もしくは旅費補助希望者:1月23日(締切りました)
ポスター発表申し込み締切(旅費補助なし):2月23日(締め切りました)
事前参加登録(旅費補助なし):3月9日(締め切りました)

【スコープ】
量子計算複雑性:量子アルゴリズム、ハミルトニアン複雑性 etc.
量子計算モデル:量子アニーリング、断熱量子計算、測定に基づく量子計算 etc.
量子多体スピン系: エンタングルメントエントロピー、トポロジカル秩序、トポロジカル量子符号、MPS、PEPS、MERA etc.
量子シミュレーション(実験・理論):冷却原子、イオントラップ、半導体量子ドット、量子開放系、
 量子非平衡系 etc.
量子制御:量子多体状態の生成、量子測定、量子フィードバック、 デコヒーレンス抑制、量子ビット集積化技術、
 超伝導、電子・核スピン制御、原子とcavity QED etc.
量子計算アーキテクチャ:誤り耐性量子計算、分散型量子計算、マジック状態蒸留、 量子誤り訂正、
 量子符号の復号化など etc.
量子プロトコル:ブラインド量子計算、量子系の検証、量子トモグラフィ etc.
量子情報による物理学の基礎付け:不確定性関係、canonical typicality、熱・平衡統計力学の基礎付け etc.

【世話人】
大関真之(京大 情報)
中田芳史(the Univ. of Hannover)
根来誠(阪大 基礎工)
藤井啓祐(京大 白眉・情報, chair)
森前智行(群馬大 先端研)
渡辺優(京大 基研)

【お問い合わせ】
nhquantinfosci<アットマーク>gmail.com

【招待講演者リスト】NEW!

 稲葉謙介(NTT)

 宇佐見康二*(東京大学)

 大関真之(京都大学)

 大野圭司(RIKEN)

 岡本亮(北海道大学/大阪大学)

 齋藤 暁(豊橋技術科学大学)

 関優也(東京工業大学)

 田家慎太郎(京都大学)

 玉手修平(RIKEN)

 中田芳史(the University of Hannover)

 中村泰信(東京大学)

 西森秀稔*(東京工業大学)

 根来誠(大阪大学)

 Michael Fraser (RIKEN)

 堀越宗一(東京大学)

 三宅章雅(University of New Mexico)

 吉田紅(Caltech)

* 22日チュートリアルワークショップ講師)

共催:

文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究

量子サイバネティクス

(代表 蔡 兆申 理研・NEC)


最先端研究開発支援プログラム

量子情報処理プロジェクト

(代表 山本喜久 国立情報学研究所・スタンフォード大学)

*海外から参加の一部の研究者は、以下のプログラムによる招聘によって実現致しました。ありがとうございました。

文部科学省科学研究費補助金

新学術領域研究

多面的アプローチの統合による

計算限界の解明

(代表 渡辺 治 東工大)